グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

内容紹介
これはグーグルの物語である。
グーグルは何を考え、何をめざしているのか。
『マッキントッシュ物語』でアップルの全貌を暴いた著者が、巨人の内側に密着取材。
これまでベールに包まれていた謎を解き明かす渾身のドキュメント。
徹底的な隠蔽戦略で見つけたネットの「金の鉱脈」、ジョブズが憎んだアンドロイド携帯、中国市場での失態、フェイスブックに挑むグーグル+、クラウドコンピューティング戦略。
誰も描かなかったグーグルの歴史のすべてが、ここにある。
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グーグルへの密着取材により実現したドキュメントである。
ベンチャーから始まり、現在のような大企業になるまでを細かく書いてある。

「邪悪になるな」

グーグルの有名な社是である。

なんと短くすべてを言い表したことばだろう。
しかしグーグルも大きくなり、邪悪になってきた気がするが....。

まあ、まだマイクロソフトの域には達していないと思う。
マイクロソフトの商売魂にはついて行けない。

インターネット広告を打ち出の小槌にしたグーグルの実力にびっくり。
色々な意味でやる気がでる一冊である。

青の炎

内容(「BOOK」データベースより)
櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。
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それじゃ人は死なないじゃない?
ちょっと強引な設定も忘れるほど緊迫感のあるストーリーで楽しめた。
主人公の高校生の心の動きに一喜一憂しながら物語に入り込んでいける。

Webデザイン受発注のセオリー デザインコントロールが身につく本

内容紹介
「なにかこのデザインしっくりこない、でもどうデザイナーにそれを伝えていいかがわからない」そんな経験をしたことがないでしょうか。逆から言えば、Web担当者とうまくコミュニケーションができない、そんなWebデザイナーやディレクターの方はいらっしゃいませんか? この書籍は、これまであまり語られてこなかった、Webデザインのクリエイティブ面に目を向け、いかに成功に結びつけるかを解説しています。
Web制作のディレクションやプロジェクトマネジメントを説いた書籍は数多くありますが、その通り進めたとして上手くいったでしょうか。これまで、発注者と制作者の間に横たわっていた「コミュニケーション不全」の問題に対して、答えを導こうと挑戦したのがこの書籍です。

Web制作会社でディレクターやプロジェクトマネージャーとして豊富な経験を積み、現在は事業会社で事業開発やWeb担当者として活躍する著者が、その両方の立場からプロジェクトのあるべき姿を俯瞰し、解説する画期的な内容となっています。
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仕事で読んだ本。
とてもためになった。
Webサイト発注者側からの視点でWeb制作成功のための注意点がわかりやすく書かれている。
経験の無い私でもうなずける内容だった。

特に印象に残ったのは、「プロジェクトの目的の明確化」

どんな仕事をするときでもこれはとても重要である。
手段が目的になっていないか?、自問自答。

— 本文から引用

・我々はこれから何をやろうとしているのか?
・我々はなぜこれをやろうとしているのか?
・この努力が成功したかどうかは、どうしたらわかるのか?

この3点を忘れずにしたい。

半島を出よ

出版社/著者からの内容紹介
北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。

〈財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟〉
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ストーリーや登場人物設定は完璧なのだが、私には細かい記述が多すぎて物語に集中できなかった。かなり読み飛ばした部分あり。

日本が衰退すれば、侵略される可能性はあると思う。
村上龍の着眼点は素晴らしい。

背筋がぞっとする本である。

采配

内容紹介
マスコミにはほとんど口を開かなかった、あの“落合”が10年ぶり全てを語る!

選手として史上初の三冠王を3度達成(いまだ記録は塗り替えられていない)、監督としてチームを53年ぶりに日本一に導き、2004年の就任以来8年間で2回に1回はチームが優勝、2011年は史上初の2年連続リーグ優勝を果たすなど、選手として、そして監督として脅威の数字を残し続ける男、落合博満。

常にトップを走り・育て続ける名将が、監督就任後初めて明かす、自立型人間の育て方、常勝組織の作り方、勝つということ、プロの仕事ついてetc.…。
ビジネス書、人材育成、自己啓発書としても読める一冊。
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プロ野球の監督中で、あまり好きな監督ではない。
しかし食わず嫌いは恥ずかしいから本を買ってみた。

なるほど、おもしろい。
落合は「口べた」なのか、あえて説明する必要がないと思っているのか、世間には勘違いされている面もあるなと思った。

ひとつひとつの考え方は、とても納得できた。
勝負の厳しさがわかる一冊。

ちょっと落合を見直した。

スティーブ・ジョブズ I・II

内容説明
取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。全世界同時発売!
未来を創った、今世紀を代表する経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊!!
本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。
アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。
伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容。ビジネス書、経営書としても他の類書を圧倒する内容。
約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。未公開の家族写真なども世界初公開。
ライバルだったビル・ゲイツをはじめ、アル・ゴア、ルパート・マードック、スティーブ・ウォズニアック、そして後継者のティム・クック……世界的に著名なジョブズの関係者百数十名へのインタビュー、コメントも豊富に。まさに超豪華な評伝。
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日本語版は高すぎるが、英語が読めないから買うしか無い。
しかし「短時間で素晴らしい和訳だ」という評判もあり、すぐamazonで買って読んだ。

天才であり奇人、何も直接作ってはいないが、だめ出しは世界一!
そしてパソコンを美しくトータルコーディネイトしたのはジョブズだけ!

この伝記を読んで昔の事を色々思い出した。
私が最初に買ったパソコンは、MSX。
2台目に買ったのがマックである。
1台目、2台目は音楽を自動演奏するためのシーケンサーとして購入。

当時、シーケンサーソフトは、Performer(パフォーマー)が人気があり、このソフトはマック版しかなかった。
おのずと、パソコンはマックになった。
1台目のマックは、

1993年 Macintosh Color Classic

Macintosh Color Classic

2台目のマックは、

1997年 PowerMacintosh G3/266MT

PowerMacintosh G3

ジョブズがアップルを去ったのが1985年、復帰したのが1997年。
この本を読んで再認識したのは、
「私はジョブズの作ったパソコンは使っていない」という事。

ああ、なんて間抜け。
確かに私は、Performerが使いたかっただけで、マックである必要はなかった。
ただ実際にマックをさわり、そのOSやハイパーカードなどマック特有のユーザーインターフェイスは素晴らしいと感じていた。
DOSやWindowsよりも優れていると思っていた。

パソコンの3台目は自作のWindows、もう音楽はやらなくなってしまったためだ。
ウェブとメールが見られれば十分だった。

今も使っているのは、Windows。

この伝記を読み終わってすぐマックが欲しくなった。
でも先立つものは無し。

生物学的文明論

内容(「BOOK」データベースより)
豊かな海をはぐくむサンゴ礁にも、日夜潮だまりで砂を噛むナマコにも、あらゆる生きものには大切な意味がある。それぞれに独特な形、サイズとエネルギーと時間の相関関係、そして生物学的寿命をはるかに超えて生きる人間がもたらす、生態系への深刻な影響…。技術と便利さを追求する数学・物理学的発想ではなく、生物学的発想で現代社会を見つめ直す画期的論考。
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以前読んだ「ゾウの時間 ネズミの時間」を書いた方の本。
動物と時間に関わる事も書いてあるが、一番印象に残ったのは、今の人間の生き方を生物学的に見たらどうなるかという話。
「私たち現代人は超高速時間動物なのですが、最近は、さらにそれがエスカレートして、環境まで一定に保つ、恒環境動物へ進化しつつあるように見えます。」と筆者は考えている。
この環境を一定に保つために膨大なエネルギーを使っているのである。
あたりまえだが省エネにつとめていかなければ未来はないということである。

また人間の寿命は40年という話もおもしろかった。
ゾウもネズミも心臓が15億回打つと死ぬそうだ。
人間は41歳で15億回打つ。

40歳以降はオマケの人生である。
後輩のために生きていくつもりだと筆者は述べている。

新・堕落論

出版社/著者からの内容紹介
列島を揺るがせた未曾有の震災と、終わりの見えない原発事故への不安。今、この国が立ち直れるか否かは、国民一人ひとりが、人間としてまっとうな物の考え方を取り戻せるかどうかにかかっている。アメリカに追従し、あてがい扶持の平和に甘えつづけた戦後六十五年余、今こそ「平和の毒」と「仮想と虚妄」から脱する時である—-深い人間洞察を湛えた痛烈なる「遺書」
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「核兵器を持つべきだ」という石原慎太郎の主張している。
これは自分には納得できるものでないが、日本が外国からなめられているのは確かだろう。
弱腰の外交には、もっと毅然とした態度が足りないと思う。

本のなかで福沢諭吉のことばが引用されている。
「立国は公にあらず、私なり。独立の心なき者、国を思うこと深切ならず。」
このことばが一番印象に残った。

間違いなく日本は衰え傾いている。
何をすべきか一人一人が考えなければならないと感じた。

コンピュータが仕事を奪う

内容紹介
あなたが今日している仕事は、明日になればコンピューターに取って代わられる仕事かもしれない。社会はどう変わるのか、私たちはどうすればよいのか――。数学と情報学の視点から、誰も指摘しなかった未来を読み解く。
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コンピュータは何が得意で、何が苦手か、わかりやすく書いてある。
わかりやすく書くというのは、難しい。
特にコンピュータという誰しもわかったつもりになっている対象について、的確な指摘がされている。

息子に読ませたい1冊。

地下鉄は誰のものか

内容(「BOOK」データベースより)
東京の地下鉄利用者に長年にわたり不便を強いてきた二重の運賃体系や駅の壁―これらの問題を解消するには東京メトロと都営地下鉄を経営統合するしかない。だが東京メトロは都営を置き去りにしたままでの完全民営化を狙い、国は利用者本位の交通政策よりもメトロ株式上場による売却益ばかりを考えている。真の受益者たるべき利用者のため、東京都副知事が地下鉄改革に向けて立ち上がった。地下鉄一元化に抵抗する東京メトロ・国土交通省との戦いを描く渾身のドキュメント。
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東京へは出張で時々行くことがあり、地下鉄も利用する。
東京メトロと営団線は違うの?わかりずらいと以前から思っていた。

細かい分析で、説得力ある説明が羅列されている。
猪瀬直樹は、東京都副知事として適任かもしれない。

地下鉄の歴史はおもしろかった。