東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~


出版社 / 著者からの内容紹介
読みやすさ、ユーモア、強烈な感動! 同時代の我らが天才リリー・フランキーが骨身に沁みるように綴る、母と子、父と子、友情。この普遍的な、そして、いま語りづらいことがまっすぐリアルに胸に届く、新たなる「国民的名作」。『en-taxi』連載、著者初の長編小説がついに単行本化。
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前から読みたいと思っていたけど読めなくてやっと読んだ。
自堕落な学生生活で親に苦労をかけるところは、自分の経験と重なりちょっと反省させられた。
でも表現手法が狙いすぎのところがいくつかあり、読みづらい場面もあり、それがちょっと残念。
一番グッときたのは、オカンが年老いて貯金もない状態とわかった時、
オカンが言った一言、息子の卒業証書を手にして、「全部これになってしまった。」
(ちょっと正確に覚えていないけど....。)
親は子供のためならどんなこともできる。
自分も人の親なのでよくわかる。
感動ではなく、オカンの一生懸命生きた人生に敬意を表したくなる気分になった。
そしてちょっと悲しくなった。

硝子のハンマー


内容(「BOOK」データベースより)
日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。
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「新世界より」がすごくおもしろかったので、貴志 祐介をまた読んでみた。
設定はおもしろいけど、トリックや仕掛けはいまひとつ。
この辺は、東野圭吾の方がうまいかな。
でも心理描写や話の展開は、斬新なところもあって読ませるストーリーになっている。
一気に読めたので、そこそこおもしろかった。

シリコンバレーから将棋を観る


内容(「BOOK」データベースより)
好きなものがありますか?極めたいことは何ですか?―ベストセラー『ウェブ進化論』の著者が「思考の触媒」として見つめ続けてきたものは、将棋における進化の物語だった。天才の中の天才が集う現代将棋の世界は、社会現象を先取りした実験場でもある。羽生善治、佐藤康光、深浦康市、渡辺明ら、超一流プロ棋士との深い対話を軸に、来るべき時代を生き抜く「知のすがた」を探る。
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本の中で「将棋を観て楽しむファンになろう」と書かれている。
大賛成!自分も時々、日曜日のNHKの将棋番組を観ています。
確かに去年年末の竜王戦はすごかった。
将棋がよくわからない自分でも十分に観て楽しめた。
超一流プロ棋士の考え方などがよくわかり、とてもおもしろかった。

HOP STEP 稲葉 JUMP!―いつも心に太陽を


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
稲葉 篤紀
1972年8月3日愛知県生まれ。中京高校から法政大学を経て1994年のドラフト3位でヤクルトスワローズに入団。一年目の1995年から一軍で出場し、初打席初本塁打を放つなど頭角を現す。その後も攻守にわたり、ヤクルトの3度の日本シリーズ優勝に貢献。2004年オフにフリーエージェント(FA)宣言。メジャーリーグへの移籍を希望したが断念し、翌年2月に北海道日本ハムファイターズに入団。2006年には自己最多の26本塁打を記録し、この年、北海道日本ハムファイターズは日本一になった。2007年に首位打者を獲得。首位打者1回、最多安打1回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞3回、日本シリーズMVP1回、月間MVP2回、オールスターゲーム出場4回。2008年北京オリンピック野球日本代表。2009年WBC日本代表。最年長で「侍ジャパン」を牽引、みごと世界一に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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稲葉のサヨナラホームランを見て、感動して本買った!
一晩で一気に読めた。
小学生の頃のエピソードや日本ハムに移籍してからの話がおもしろかった。
この本を読んで稲葉に 「ほれてまうやろーー!」と叫びたくなった。

チーム・バチスタの栄光


内容(「BOOK」データベースより)
東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称”チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇り、その勇名を轟かせている。ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
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だいぶ前にドラマ化になった原作。
ちょっと時間が経ったけど読んでみた。
医学の話は苦手なんだけど、ストーリーとキャラクターが良いのでサクサク読めた。
ミステリーとしておもしろいというよりは、人間模様がおもしろい。

ザエクセレントカンパニー


商品の説明
東洋水産の米国法人マルチャンINC。一時は業績不振にあえいだ同社だが、現在では米国即席麺市場の五五パーセント以上のシェアを誇るまでに成長している。
本書は、このマルチャンINCをモデルに、企業の成長の軌跡を描いた長編小説。米国で会社再建に向けて奮闘する男達の姿を浮き彫りにする。
主人公の川森潔は、会社再建のため、日本本社から米国法人に送り込まれた。だが、着任早々、セクハラ問題に巻き込まれる。日米の文化の差に悩まされながら、やがて会社建て直しに向け、コストカットや製麺工程の改良に取り組んでいく……。
再建の背景にあるのは、終身雇用など人を大切にする日本型経営。市場原理主義の米国で成功する日本企業の姿は、忘れかけていた日本型経営の長所を思い出させてくれる。
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前回読んだ、「ザ・外資」がおもしろかったので、この本も読んでみた。
正直おもしろくなかった。
ストーリーの展開がちょっとつまらなかった。
二冊で判断はできないと思うので、また別な作品も読んでみようと思っている。

県庁の星


出版社 / 著者からの内容紹介
前代未聞! 抱腹絶倒の娯楽公務員小説。
野村聡。31歳。Y県職員一種試験に合格。入庁9年目。Y県県庁産業局産業振興課主任。Y県初の民間人事交流研修対象者6名の一人に選ばれた期待のホープだ。一年間の研修を無事にこなして戻れば、念願の係長への階段を同期に先んじて確実に登ることができる。ところが、鼻高々で望んだ辞令交付式で命じられた赴任先は…スーパー? しかも…H町の? えらくマイナーな感じがした。だがそのイヤな予感は現実のものとなる。 もらった予算は使いきるもの! 人を  ”使役”してこその”役人”だ!大勘違い野郎の「県庁さん」がド田舎のスーパーで浮きまくり。生まれて初めてバカと呼ばれた県庁さん、はたしてこのまま「民間」でやっていけるのか?
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織田裕二と柴咲コウの映画は見た。
これスーパーのおばちゃんと公務員キャリアの話だったのね。
映画の設定は原作と違うことがわかった。
原作を読んでも主人公が織田裕二というのは、いいキャスティングだと思った。
笑える&ハッピーエンドなので読んですっきりする。
最近、小説に母子家庭が出てくると泣けてしまう。
これってなぜだか自分でもわからない現象。

小説 ザ・外資


内容(「BOOK」データベースより)
強大な米系投資銀行に蹂躙される日本の経済界!『金融腐蝕列島』を凌ぐ壮大なスケールで外資の実態を暴く、衝撃の問題作。
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高杉良は初めて読んだ。
サクセスストーリー的な展開で楽しく読めた。
でもどっかで読んだストーリーだな、思い出せないけどよく似た小説を読んだ記憶がある.....。

欲情の作法


内容(「BOOK」データベースより)
男と女の根源的な違い。それを理解すれば、新しい愛がはじまる。実践的最新恋愛講座。
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ベストセラーになっているので読んでみた。
ああー失敗。
書いてあることも月並みだし、表現もいまひとつひねりなし。
お金返してほしい。

徹底抗戦


内容紹介
2年前に”国策捜査”で逮捕・起訴され、現在、最高裁に上告中の元ライブドア社長・堀江貴文氏。
数年前、日本を騒がせた「ホリエモン旋風」と「ライブドア事件」について、マスコミ報道は山のようにあったが、堀江氏から見えていた風景はまったく違うものだった。それを自ら書き下ろすことで、「ホリエモンとライブドアの真実」を明らかにし、堀江氏逮捕がいかにおかしな、検察の暴走・横暴によるものだったかを明らかにする。
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出張の移動時間に読んだ。
ホリエモンの本は読んだことがなかった。
ライブドアはおもしろい会社だと思っていたけど、ホリエモンは「金儲けがしたいだけの人間」というイメージがあり、あまり興味がなかった。
この本には「自分の夢の実現ために努力している」と書いてあり、まっとうな考え方も持っているのがわかりちょっと好感度UP。
そして一番興味深く思ったのは、独房の話。
逮捕されて独房に入れられた話は、ほんとうにつらい経験だったことがわかる。
拘留されると言うことは、罪でもないことを認めてしまうほど人間の心をむしばんでいくもののようだ。
ルールを守るのは大切である。