生物学的文明論

内容(「BOOK」データベースより)
豊かな海をはぐくむサンゴ礁にも、日夜潮だまりで砂を噛むナマコにも、あらゆる生きものには大切な意味がある。それぞれに独特な形、サイズとエネルギーと時間の相関関係、そして生物学的寿命をはるかに超えて生きる人間がもたらす、生態系への深刻な影響…。技術と便利さを追求する数学・物理学的発想ではなく、生物学的発想で現代社会を見つめ直す画期的論考。
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以前読んだ「ゾウの時間 ネズミの時間」を書いた方の本。
動物と時間に関わる事も書いてあるが、一番印象に残ったのは、今の人間の生き方を生物学的に見たらどうなるかという話。
「私たち現代人は超高速時間動物なのですが、最近は、さらにそれがエスカレートして、環境まで一定に保つ、恒環境動物へ進化しつつあるように見えます。」と筆者は考えている。
この環境を一定に保つために膨大なエネルギーを使っているのである。
あたりまえだが省エネにつとめていかなければ未来はないということである。

また人間の寿命は40年という話もおもしろかった。
ゾウもネズミも心臓が15億回打つと死ぬそうだ。
人間は41歳で15億回打つ。

40歳以降はオマケの人生である。
後輩のために生きていくつもりだと筆者は述べている。

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