投手論

内容紹介
近鉄バファローズ、ヤクルトスワローズ、そしてニューヨークメッツへと日米の球団を渡り歩いた著者。
メジャーでは通算32勝し、日本人初のポストシーズン開幕投手も務めた。日本ハムファイターズの投手コーチ就任後には、二度のリーグ優勝に貢献した。
なぜ著者は、150キロの剛球を投げなくともメジャーで先発投手として勝ち星を積み上げられたのか、また、ダルビッシュ、吉川投手などを球界を代表するエースに導くことができたのか。
そこには、既知の投手観とはまったく異なる「投手魂」が存在していた――「打たれてKOされた時こそ、偉そうにベンチに帰って来い。打たれて下を向いたら罰金」と著者は教えていた。
また著者は、投球術についても既知の投球論に異を唱える――「打者は、ゴロを打とうとするのに、なぜ投手は、低目に投げなければならないのか」と。
従来の野球の見方を覆す、新しい野球論。

野球ファンはもちろん自分らしく生きたい人は必読の一冊。
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球の力が衰えても投球術で勝ち星をあげた吉井。
いけいけの若い頃からベテランになるまでの自己分析がおもしろい。
特にメジャーでの苦労話は、野球がうまいだけでは海の向こうに行けないのがわかる。

またどこかの球団でピッチングコーチをやってほしい。

ツナグ

内容紹介
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
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死後の世界があると思えないけど、この小説のような死後の世界があればいいなと思える。

短編が集まって長編になっている形もおもしろい。
ちょっぴり感動。

ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト アイデア・マンの軌跡と夢

内容(「BOOK」データベースより)
マイクロソフトのもう一人の創業者、ついに語る。ビル・ゲイツとの出会い。アイデアのポールと現実主義のビル。裏切りと離別。その後のアイデア・マンとしての人生―NBAやNFLなどのスポーツ、宇宙旅行、音楽、人工知能、脳地図―好奇心の飽くなき探求。新しい時代を創ったアイデアの人ならではの夢への挑戦を描いた自伝。
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自分をアイデア・マンと言ってしまうポール・アレンは痛い。
創世記のマイクロソフトを知るためには最高の本。

後半は読む必要なし、読んでいて疲れた。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

内容(「BOOK」データベースより)
『ワイアード』US版編集長で世界的ベストセラー『フリー』『ロングテール』の著者クリス・アンダーソンが、新産業革命の最前線へと読者を誘う。今日の起業家は、オープンソースのデザインと3Dプリンタを使って製造業をデスクトップ上で展開している。カスタム製造とDIYによる製品デザインや開発を武器に、ガレージでもの作りに励む何百万人という「メイカーズ」世代が、製造業の復活を後押しする。ウェブのイノベーション・モデルをリアルなもの作りに持ち込むことで、グローバル経済の次の大きな波を起こすのだ。世界規模で進行する「メイカームーブメント」を決定づける一冊。
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大量生産の終焉。
3Dプリンタの進化はすごい。

CADデータと3Dプリンタという組み合わせは、日本が得意な物作りとは正反対にあるものだと思う。
アメリカの企業が勝ち続ける環境が続いているが、さらに日本は太刀打ちできなくなると思う。

うちの会社でも3Dプリンタ買うみたい。(^_^;

誰がJ-POPを救えるか? マスコミが語れない業界盛衰記

内容紹介
2010年代になり、J-POPはさっぱり売れなくなってしまった。
売れているのは3つだけ。AKB48と嵐とK-POPだけである。完全なファンクラブによる組織票の世界だ。
いつから、こんな事態になってしまったのか?
それはなぜなのか?
近い将来、レコード会社はおそらくなくなるだろう。CDも消えるだろう。
本書には音楽業界人にとってタブーである事実もかなり多い。だが、誰かが言わなければ、このまま日本は「失われた30年」に向かって突き進んでいくことだろう。その原因はハッキリしているのだが、なぜか表だってメデイアで語られることはなく解決法の模索は先送りされてきた。現場はがんばっているのだが縦割りで横の情報の共有や連携がない。
今、真剣に手を打たないと、家電業界同様、音楽業界も外資(ワーナーやユニバーサルなど)に見限られシンガポールや上海に日本本社を移転されてしまうだろう。
J―POPがガラパゴス化しているのにいちばん気づいていないのが音楽業界の上層部たちだからだ。おそらくこの1~2年が勝負になる。

音楽業界の闇と利権構造をエンタメ界の生き証人である著者が解き明かす。
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私も最近CDはあまり買っていない。
それはフトコロの事情だけど......。

音楽が娯楽の王様だったのは遙か昔、30年以上前でしょ。
今は、ロングテールが当たり前。
私だけの趣味を楽しむ時代。
流行はあるけど、価値観の違いが当たり前となり、自分だけの世界でOK。

業界の常識はおもしろかった。

CDが無くなり、MP3等の音楽ファイルを買うのが主流になるのは間違いない。
寂しいけどしょうがない。

いちご同盟

内容(「BOOK」データベースより)
中学三年生の良一は、同級生の野球部のエース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。徹也は対抗試合に全力を尽くして直美を力づけ、良一もよい話し相手になって彼女を慰める。ある日、直美が突然良一に言った。「あたしと、心中しない?」ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長篇。
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息子のために買った本。
私も読んで不覚にも泣いた。

中学生向けだけど......。

何者

内容紹介
「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。
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不景気で就職難。
今の若者の苦労たるや私たちの時代の比ではないかも。

自分が就職するときの気持ちは思い出せないが、この本に出てくる若者ほど考えてはいなかった。
二十歳そこそこで企業の即戦力になれる実力を求められて、答えられる若者は多くはないだろう。
大人が無理難題を突きつけているだけのような気がする。

今の若者は、私たちの時代より優秀だし頭が良い。
私が若者に持っているイメージ通りの主人公が出てくる本だった。

137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史

内容(「BOOK」データベースより)
137億年の歴史を42のテーマで語る。歴史を点ではなく、つながりで考える。西洋が中心ではない。アジア、南アメリカ、少数民族、イスラム、等々多元的な視点で理解する。地球的な規模で人類の文明も相対化する。豊富なイラストと写真で旅するように歴史を感じる。科学と歴史、その接点を考える。
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私の少年時代、家に百科事典のある家はけっこうあった。
私の家にも百科事典があった。

自分の子供生まれた後に、百科事典を買おうとしたことはあったが、邪魔になるなと思い買わなかった。
パソコン版の百科事典は買ったが、パソコンの電源を入れないと読めないので、ほとんど読まなかった。

この本は百科事典ではないが、リビングに常備している。

息子達も思い出したように、パラパラとめくり、興味があるところだけを読んでいる。

私は、頭から読んでおり、まだミトコンドリアから先に進んでいない。

本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自の技術

内容紹介
「中卒、家庭内暴力、家も燃えた。
そんな自分を押し上げてくれたのは、いつも本だった」。

書評ブロガーとしても知られる著者が、
「自分の人生に希望が持てない」という若者たちに向け
、読書で人生を豊かにしていく方法を説く。
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小飼弾氏の読書法が書いてある本である。
他人がどう本読んでいるかという事にちょっと興味があり購入。

自己満足的な話が多いが、ためになる部分も多い。

小飼弾氏のプライベート部分が紹介され、ちょっと彼への見方が変わった気がする。
もちろん良い方に....。

読書が万能だとは思わないが、読書はおもしろいし、人生を豊かにすると思っている。

この本を読んでまた読書しようと思った。

55歳からのハローライフ

内容紹介
希望は、国ではなく、あなた自身の中で、芽吹きを待っている。

多くの人々が、将来への不安を抱えている。だが、不安から目をそむけず新たな道を探る人々がいる。婚活、再就職、家族の信頼の回復、友情と出会い、ペットへの愛、老いらくの恋…。さまざまな彩りに充ちた「再出発」の物語。最新長編小説。
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私の世代にぐさりとくる一冊。
リストラで、明日は無職という可能性は低くはない。

読んでいるとちょっと心が重くなる。

この本を入院している知り合いのお見舞いに持って行こうしていたがやめた。
希望が沸いてくる本ではないから。

ただ、今の自分の現実を考えさせられる良い本である。