赤い指


出版社 / 著者からの内容紹介
直木賞受賞後第一作。構想6年の後に書きあげられた書き下ろし長編小説、つい
に登場! 身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署
の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう。ひとつの事件を中心に描き出されるさまざ
まな親子像。東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。
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最後の展開は想定外だった。
幼い子供の命が奪われる話だったため、最初読むのに心が痛んだ。
同じ年頃の子を持つ親として、子供の死を扱ったものを読むのは辛い。
たとえそれがフィクションであっても.......。

ゲームの名は誘拐


出版社/著者からの内容紹介
前代未聞の誘拐小説! 事件は犯人の側からのみ描かれる。果たして警察は動いているのか?
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クライアントに復讐するという、冷静に考えると逆恨みストーリーなんだけど、おもしろい。
テンポ良く話がすすんで、サクサク読めちゃう。
トリックや会話も映像が頭に浮かびやすい表現が素晴らしい。
最近、東野圭吾にはまっている理由のひとつである。
最後は「ニヤッ」とできる終わり方である。

理由


内容(「MARC」データベースより)
荒川の高層マンションで起きた一家四人殺し。しかしそこに住んでいるはずの家族はほかの場所で暮らしていた。殺されたのは誰か、殺人者は誰なのか。事件はなぜ起こったのか。家が、家族が、そして人が徐々に壊れていく。
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読むのにとっても時間かかってしまった。
人気がある本であることは、理解できた。
途中、夢中にさせる展開がある。
しかし、ミステリーとしてはおもしろくないし、どんでん返しもない。
家族について考える本かも......。

レイクサイド


内容(「MARC」データベースより)
愛人を殺された夫。妻が犯行を告白する。そして夫は愛人の遺体を湖の底へ…。中学受験を控えた子供たちの勉強合宿のため、4組の家族が集まった湖畔の別荘で、いったい何が起こったのか!?
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ラストは続きがあるような終わり方である。
もし自分が続きを書くなら、死体が湖から上がって、最終的に犯人が捕まるエンディングかな.....。
これじゃあまりにも月並みだね。

片想い


商品の説明
大学時代のアメフト部のメンバーとの定例の飲み会の後、哲郎は10年ぶりに会った元マネージャーの美月にある秘密を告白される。そして、その秘密は思いもかけない形でメンバーに影響を与えていく…。導入部分から読み手をぐいぐい引っ張り込み、途中で急に視点が変わるストーリー展開は、日常的な場面から少し現実離れした設定へと読者を取り込んでいく東野圭吾の得意技。そして、なにげない描写に隠された伏線が予期せぬエンディングへと結びついていく。アメリカンフットボールのポジションの役割を簡単にでも把握しておくとさらに楽しめるに違いない。
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ラストで死体の身元不明という点は、ちょっと納得できない。
今の警察の能力ならなんでも解るでしょ。
性同一障害とストーカーを絡めたストーリー展開が良くできている。
主人公の心理描写もとてもおもしろい。

下流志向


商品の説明
我が国の格差問題の原因について、1つの衝撃的な解答を示す書。若年層が社会から逸脱し下流に落ちるのは環境ややる気の問題ではなく、まともな生活を営むうえで決定的な能力が欠落していることによると説く。著者の専門は文学・思想史であり、統計的な分析や実地調査に基づく分析は用いていない。しかし、人間のあり方そのものを深く洞察する手法で「学び」と「労働」を放棄する若者の思考のメカニズムを、説得力をもって解明していく。
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著者曰く、
「現代の子供はお金で何でもできると認識している。」
「消費時代の申し子である。」
「子供は、お金を払えば、子供でもお客様として扱ってもらえると解っている。」
「すべてgive and takeで考える。」
「ゆえに学校で勉強することに疑問を持つ」
この本を読むと子供の将来がとても不安になる。
負のスパイラルに日本は、はまっているのかも。

あの頃ぼくらはアホでした


内容(「MARC」データベースより)
みずみずしいセンスで書かれたあまたの青春推理小説で、数多くの熱狂的なファンを持つ東野圭吾が語る、自らの青春時代。大荒れの中学時代から高校、大学、そして社会人になるまで。
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東野圭吾は私より6歳年上、少年時代を過ごした時代はほとんど同じ。
「ウルトラマン」の話は、うなずきながら読んだ。
私の世代にとってウルトラマンと仮面ライダーは永遠のヒーローだ。
学生時代のワルイ話は、私も似たような事はあったなあ。
直木賞作家も同じなんだなあと思った。

白夜行


出版社/著者からの内容紹介
19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。 (解説・馳 星周)
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分厚いのが出張にちょうど良いと思って買った。
さまざまなエピソードがすべて一つに繋がっていくストーリーは完璧。
ほんとよく出来ている。さすが!
また解説の馳星周が説明している、「主人公の心理描写が全くない書き方である」
というのは言われて初めて気がついた。
それくらい事実だけの描写でその主人公の性格や思いをうまく表現している。
素晴らしい!
マイブームである東野圭吾の中で今のところ2位かな?
1位は「手紙」。

使命と魂のリミット


内容(「BOOK」データベースより)
心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。心の限界に挑む医学サスペンス。
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犯人が解ってからからの展開がスリリングだった。
犯人説得の一説は泣ける。
家族や恋人を失う悲しみは想像を絶する。
ラストはいかにも東野圭吾らしい。

トキオ


出版社/著者からの内容紹介
1979年、浅草。時を超えた奇跡の物語
男は父親になっていく。「彼」との出会いによって。
俺は、あんたの息子なんだよ、宮本拓実さん。未来から来たんだ。
あと何年かしたら、あんたも結婚して子供を作る。
その子にあんたはトキオという名前をつける。
その子は17歳の時、ある事情で過去に戻る。
それが俺なんだよ。
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拓実とトキオの掛け合いがおもしろい。
もし自分の息子がタイムマシンに乗って、20歳の自分に会いに来たら....。
自分は、息子だとわかるだろうか?
何を感じるのか?