クライマーズ・ハイ


内容(「BOOK」データベースより)
北関東新聞の古参記者、悠木和雅は、同僚の元クライマー、安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑む予定だったが、出発日の夜、御巣鷹山で墜落事故が発生し、約束を果たせなくなる。一人で出発したはずの安西もまた、山とは無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残したまま―。未曾有の巨大事故。社内の確執。親子関係の苦悩…。事故の全権デスクを命じられた悠木は、二つの「魔の山」の狭間でじりじりと追い詰められていく。
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横山秀夫の作品で前回読んだ「半落ち」がおもしろかったので読んでみた。
感動した、涙が落ちる場面もあった。
横山秀夫が記者出身だと初めて知った。
状況説明が非常にリアルに感じられた理由がわかった。

ブルータワー


内容(「BOOK」データベースより)
平凡な一人の男が、天を衝く塔を崩壊から救う。高さ2キロメートルの塔が幾多の危機を越え、雲を分け聳え続けるのだ。世界を救うのは、夢みる力!魂の冒険と愛の発見の物語。石田衣良の新たな挑戦―心ゆすぶられるヒューマン・ファンタジー。
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設定も話の展開もめちゃくちゃなんだけど、こういうの好きだなあ。
生まれ変わったら、みんな正義の味方になりたいよね。
考えられないようなハッピーエンドも割と嫌いじゃない。

ホームレス中学生


内容紹介
麒麟・田村のせつな面白い貧乏生活がついに小説に!
中学生時代の田村少年が、ある日突然住む家を無くし、近所の公園に一人住むようになる超リアルストーリー。
ダンボールで飢えを凌ぎ、ハトのエサであるパンくずを拾い集めた幼き日々から、いつも遠くで見守ってくれていた母へ想いが詰まった、笑えて泣ける貧乏自叙伝。
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言わずと知れた大ベストセラー!
エピソードは確かにおもしろい、でも文体が読みづらい。
ゴーストライターではなく本人が書いているんだって。
「解散!」ってほんとうに言ったのかな?作ってない?
うちの子供も夢中で読んだ。
お母さんのありがたさがわかった模様。

地下鉄(メトロ)に乗って


内容(「MARC」データベースより)
町に地下鉄がやってきたその日、真次は不思議な錯覚に捉われる。ホームに立ちつくす自分を、もうひとりの自分が地下鉄の窓の中から見つめているのだ…。愛と冒険の傑作ファンタジー。書下しロングエッセイを収録。
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ラストは確かに以外な結末だった。
子供のためだけに生きる人生は確かに辛いかも....。
しかし子供を持つことは素晴らしい幸せがあると思うけど....。

黒笑小説


出版社 / 著者からの内容紹介
笑いのマエストロが放つ超ブラックユーモア。
丸い物がすべて巨乳に見えるようになって…「巨乳妄想症候群」。メル友に会うため写真と実物の差を埋めようとする女…「奇跡の一枚」。他、「選考会」等全13編の猛毒爆笑短編集。
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作家と編集者の気持ちの探り合いを描いた文壇関係のネタが最高に笑える。
「ストーカー入門」も意外性があっておもしろかった。

半落ち


内容(「BOOK」データベースより)
「人間五十年」―請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが、犯行後二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。感涙の犯罪ミステリー。
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色々な人物から一つの事件が語られており、話は単純でもよく練られている。
ラストも涙は出ないけど、子供を失ったつらさを想像すればあり得ない展開でもないかな....。
別の作品が読みたくなった。

ちゃれんじ?


内容(「BOOK」データベースより)
「えっ、何するて?何ボー?鉄棒?」(母)四十代半ばで、若者のスポーツ“スノーボード”に魅せられた人気ミステリー作家の奮闘、転倒、歓喜の日常を綴ったエッセイ集!書き下ろし…短編ミステリーのオマケ付き。
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冬は、子供とスキーに通っているのでスノーボードの話はおもしろかった。
40歳のおじさんになってからボードに挑戦するのはすごい!
自分はボードをしたいとは思わないけどスキーはもっとうまくなりたいなあ...。
でも習うほどパワーはない、教則本買ってごまかしている。

天国までの百マイル


内容(「BOOK」データベースより)
経営する不動産会社を潰してしまった城所安男は自己破産者となり、別れた妻への仕送りにも頭を悩ます日々を送っている。そんなある日、狭心症で入院中の母を見舞った安男は、主治医から母の心臓が極めて危険な状態であることを知らされる。安男は母の命を助けるために、天才的な外科医がいる千葉県鴨浦町のサン・マルコ記念病院をめざして、オンボロ・ワゴンで百マイルの旅に出た…。バブル崩壊による自己破産、離婚、子供たちとの別れ、そして重い病を患う老母―病める現代社会を象徴する家族の問題を描く、小説トリッパーに好評連載された直木賞受賞後初の長編小説。
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とにかく泣けた。
東京へ出張だったので、飛行機の中で読んだ。
ポロポロ涙が出た。
子供が離婚した親にあてた手紙の内容を語る場面は、どばーっと涙が出た。
声を上げて泣きそうになった。
「自分が幸せなときは他人を思いやる心を忘れている。」

幻夜


出版社/著者からの内容紹介
幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編!
阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。だが彼女にも恐るべき秘密が..。
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これは白夜行の続編なんだって、最後まで読んでも気づかなかった。
(解説読んでやっとわかった。)
終わり方が中途半端だなと感じた理由が解説を読んで理解できた。
「つづく」という終わり方なのね....。
お得意のトリックは出てこない、魔性の女とそれに翻弄される男の物語である。
続編が楽しみ。